ズバリ! 歴史を学ぶ意味を教えてくれた本だ。南北朝動乱を総括した「動乱七十年のもたらしたもの」のくだりは何度繰り返し読んでも感動する。
この本が、同じ出版社から日本通史の一冊として世に出てから40年の歳月がたつという。本書は、1974年に刊行された文庫版の新装改版だ。いかに多くの人たちから読み継がれてきたかがわかる。
とくにこの本は、中公文庫『日本の歴史』全26巻のなかでも、とりわけキラリと光る一冊だ。
「通史」はじぶんの興味のあるところから読めばいい、と僕は思っているが、この本は”南北朝時代”に関心があろうが無かろうが読むべきだ。いや、言い直そう。歴史に興味があろうが無かろうが必読じゃ。
これが、本物の歴史研究者の仕事、というものだ。何度読んでもそう思う。



